こんにちは。なばろうです。
現在16歳のわが家のリーダー犬【みすず】は以前、分離不安で大変な状況がありました。
わが家に来てからの数年は、とても穏やかで問題行動などなかったのですが、ある事がきっかけになり、分離不安の状態となりました。
今回は分離不安についての体験を書いてみたいと思います。
犬の問題行動
犬の問題行動とは?
まず最初に犬の問題行動とは
- 人間社会と協調できない行動
- 人間が問題と感じる行動
と定義されていて、具体的には
- 過剰な吠え
- 破壊行動
- 不適切な排泄
- 自傷行為
などがあります。
分離不安とは
問題行動を起こすワンちゃんのうち、過剰な不安が原因で問題行動を起こすものを『不安障害』と呼び、具体的には
- 分離不安(留守番中や飼い主の姿が見えないとき)
- 雷/嵐恐怖症
- 音に対する恐怖症
- 人や物に対する恐怖症
- 全般性不安障害
などがあり、分離不安は、留守番中や飼い主の姿が見えないときに問題行動を起こす状態です。
分離不安は様々な要因が関わって起こると考えられていますが、強いストレスが大きな要因のようです。
不安行動自体は不安や恐怖を感じた際に見られる正常な行動ですが、この不安行動が発展してしまう事で、飼い主が問題と感じるような行動となってしまいます。
この分離不安、体験された方はみなさんおっしゃってますが、本当に大変です。。
飼い主もメンタルをだいぶやられてしまうほどです。
わが家のリーダー犬は問題行動のうち自傷行為はありませんでしたが、他は全て起こしてしまいました。
この分離不安を治すことはできるのか?
わが家では次のような対策を行いました。
分離不安対策
わが家の場合は対応を始めてから徐々に緩和されていき、問題行動がなくなるまで1年近くかかりました。
また、分離不安の対応経験のあるトレーナーさんを探し、指導をお願いしました。
対策の方法は下記のようなものでした。
クレートに入れるようにする
- 破壊行動の防止
- 安心して居られる場所を作る
ことが目的。
極力構わない
- 外出するときに「行ってきます」や帰ってきたときの「ただいま」などと声をかけない。
- 興奮をしてても落ち着くまで反応しない。
飼い主の行動で不安や興奮をなるべくしないようにすることが目的。
1匹でいられる時間を長くする。
- 最初は飼い主がいなくなる時間を1分ほどから始め、徐々に時間を延ばしていく。
- 飼い主がいなくなる回数を徐々に増やしていく。
なるべ気づかれないようにいなくなり、帰ってきても声を掛けたり撫でたりしない。
飼い主がいなくなること、帰ってくることが当たり前のようにすることが目的。
これらを地道に続けていきました。
わが家の場合の分離不安対策の反省点
トレーナーさんの指導を基に分離不安の対策を進めていたのですが、一つ反省しているのはクレート対策です。
もともとクレートやケージなど囲われるところを極端に嫌がる犬でしたので、クレートトレーニングはしていませんでした。
この分離不安の対応で、飼い主がいるときはある程度の時間入れるようにはなりました。
その後、日中の仕事で飼い主が不在の時なども入れるようにしたのですが、少し早すぎたのか、クレートから出るためにクレートの柵を噛み続けたようで、ある日、帰宅すると歯が欠けてしまっていたり、出血をしてしまっていたりしました。
そのため、長時間飼い主がいないときのクレートはやめました。
トレーナーさんからは諦めず続けることが重要と言われてはいたのですが、怪我が気になってしまい、飼い主側が折れてしまいました。
“みすず”が破壊する場所は室内や玄関のドア近辺と特定の場所がほとんどだったので、これらの場所にダンボールを置くなどで対応しました。
対応を始めてから3ヶ月くらいして、破壊行動が少し減り始め、そこからは徐々に落ち着いてきました。
最終的に破壊行動がなくなったのは1年ほどでした。
分離不安の改善には飼い主の覚悟が必要
分離不安の改善には飼い主も覚悟を決めて取り組む必要があります。
わが家のリーダー犬も含め、みなさん克服をしていますので、現在分離不安で悩んでいる方は大変かと思いますが、頑張ってほしいと思います。
ではでは。
参考文献